テレビでおなじみのお宝鑑定団、私も楽しく観ております。

番組の中では、一般の方にわかりやすいように鑑定士と呼んでいるようですが、実際には「古美術品、骨董品、茶道具の鑑定士」という資格も国家試験もありません。

最近、インターネット上で、30~40歳の若い方が顔写真を掲載し、ありもしない「鑑定士」を名乗っておられますが、「書けばいい」「言えばいい」…のこんな時代に大変驚いております。

古美術骨董店の実際の姿とは…

当店のご近所には全国的に知られている老舗が多くあります。
70歳を超えても、今だに本を片手に勉強されるご主人も多くおられ、真贋を問う力は、身に付けるのに数十年かかってもなお奥が深く難しい、というのが現実です。

俗に言う鑑定する(真贋、価格を問う)場合、数十年と、長年の経験が物を言います。
老舗のお店から見ると、10年~20年では顔を覚えてもらえる程度の信用しか得られません。

昔ながらの古美術骨董店に支店がない理由

買取を主力にされている業者さんのホームページでは、支店の数が多いのが一流のように書かれております。
確かにお店が多くあるのは便利ではあります。
しかし、古美術骨董、茶道具業界の信用や信頼は、お店の主人の長年の信頼や信用で成り立ちます。

品物を拝見し、買取価格をつけたり、鑑定するのは、それぞれのお店の主人です。
お店の主人は一人しかおられません、支店の数が多くあっても体が一つでは無理な話です。
そのため、支店を任されるぐらいの技量があれば独立するのが通例です。

骨董品の販売ができてこそ高価買取ができる

品物を販売している古美術骨董店、茶道具店は、長年の経験と知識でお客様の信頼を得ています。
買取を主力にされている古美術骨董店、茶道具店とは違い、販売が出来るという信用力は一番大切な事なのです。

車やブランド品のように保証された物を売るのではありません。
何の保証もない品物を、店主の信用と信頼で、時には数百万円、数千万円で、お客様に納得してお買い求め頂くのです。

あなた自身が実際にこのような立場に立たれたらお分かりになると思います。

骨董品買取ができることよりも、骨董品を販売することの方がはるかに難しく、
骨董品販売ができてこそ高価買取ができることをお分かり頂きたいと思います。