x1633o1

売却済
写真6枚掲載、ご覧下さい。
2022年5月27日

先代が伏見人形や置物のコレクターで、面白い昔のおもちゃや小物の逸品をお持ちでした。遠く埼玉県のお客様ですが、このような江戸時代の玩具は千年都が続いた京都が本場で、江戸時代の当時は伏見稲荷の前では、伏見人形の販売店が多くあり、日本の置物や人形の発祥の地とされています。先代のコレクターの方も生きておられる頃は、遠くから当店にも来店頂き、お買い求め頂いた事もありました。

この作品は抹茶道具の香合ですが、玩具を見立てて作られており、楽しい茶道具です。共箱保存状態も良く、茶の湯では楽しく語られたでしょう。このような日本の玩具の歴史は古くからあり、面白い時を経てきました。この作品はお店で販売しているお求めやすい品物で、ホームページ上では販売しておりませんが紹介させて頂きます。店頭では二千円から一万円までの楽しいアンティークの品物を沢山販売しておりますので、是非ご来店くださいませ。

このような玩具の歴史は面白く、少し紹介させて頂きます。その歴史は、土鈴から始まり伏見人形になり、このような玩具が生まれました。伏見人形の歴史は古く、縄文時代から作られた土鈴を真似て郷土玩具や魔除け、縁起ものとして作られました。この作品は伏見人形で、伏見人形は江戸時代後期に最盛期を迎えた最も古い郷土玩具です。全国で90種類以上もある土人形のなかでも、殆どの土人形の大元が伏見人形で、伏見人形の系統を引いています。伏見人形は型の種類が非常に多いことが特徴のひとつでもあり、彩色の仕方も違うので、伏見人形といってもそれぞれ雰囲気が全く違うところが面白みのひとつでもあります。江戸時代の当時は伏見街道沿いには、約60軒もの窯元が軒を連ねておりました。当時子供たちの遊びに使われた楽しい逸品で貴重な歴史遺産です。