三重県多気町は、空海ゆかりの神宮寺や、丹生神社などの由緒ある神社仏閣も多く、神道美術や仏教美術も多く見られます。美術品や、茶道具、骨董品の取引取例では、古仏や漆器の乾漆で作られた小箱、唐子が描かれた花台をお譲り頂きました。地元の旧家の檀家のお宅からは、素晴らしい涅槃図も拝見させて頂いた事もあります。三重県の地元作家には、伊藤小坡や宇田萩邨がおりますので、このような古いお宅には思いがけず面白い日本画が眠っていることもあり、骨董品の売却依頼で出張させて頂くのがたいへん楽しみな地域です。伊藤小坡は、風俗画、美人画を描いた日本画家で知られております。また、農業も古くから盛んで、三重県らしく、果樹や伊勢茶、松阪牛が特産品です。 中でも、ミカン栽培は江戸時代からの伝統で、年間を通して温暖な気候と、山腹の段々畑を利用して行われてきました。多くのミカン園広がり、ミカン狩りを楽しむ観光客でにぎわいます。 このようなところには、大規模な農園を営む豪農のお宅も多く、煎茶道具が多く残っております。漆器の春慶塗で出来た茶箱や、素晴らしい象嵌細工や彫金細工が施された鉄味の良い茶入れもお譲り頂きました。 五桂池、栃ヶ池、天啓池など景観の美しく自然豊かな地域で、クチナシ、ショウブ、カキツバタなど、三重県の美しい自然もあり、骨董品や茶道具、美術品の売却依頼を楽しみにしております。