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売却済
写真6枚掲載、ご覧下さい。
2022年5月6日

実家が昔古道具屋さんをされていた、大阪の富田林市のお客様から出張依頼で、買取に行きました。明治時代に古道具屋さんをされていて、その後放置されていたので保存状態も悪く、傷物が多くありましたが、当店でも数寄者のお客様に来店頂いており、喜んでお買い求め頂くのでお譲り頂きました。その中でも保存状態の良い逸品がありましたので、紹介します。

三ツ鳥居の蓋置で、昔の職人技が面白い作品です。この作品は久世久宝が作られた煎茶道具の蓋置です。雪が積もった図柄で季節的には冬に使われるのが良いと思われます。共箱も付いており保存状態の良い逸品です。著名な作家ですが、あまり使われない茶道具で、お求めやすい価格の品物です。最近では、中国茶をされているアジアのお客様には、金属で出来た金工作品の蓋置や煎茶道具の愛好家もおられ、金工作品の煎茶道具が人気があり高価買取出来るようです。

久世久宝は京焼の陶芸家で仁清写色絵付、青金襴手、染付などの技法で、京焼の伝統を踏まえながらも独特な感覚で数多くの逸品を残しておられます。初代が1874年の江戸時代末期に生まれて、初期の頃は、仁浴という号で太田垣連月と親交を深めていたということでもよく知られています。現在の久世久宝は、五代目で、2006年に 襲名 しています。