三重県松阪市は、交通の便も良く、三重県の経済都市のひとつです。 地元の出身の作家では、日本画の宇田萩邨が有名で、見積りをさせて頂いたことがあります。 宇田萩邨は、戦後の日展で活躍した日本画家で、大和絵の研究に基づいた古典的な品格のある作風の作家です。古くから伊勢街道が通り、宿場町として栄えましたので、市内のあちらこちらに昔の本陣跡や家並みが残っています。 江戸時代には紀州藩領であったこともあり、御城番屋敷など、江戸時代の武家屋敷や商家も残っています。 江戸時代の国学者の本居宣長旧宅や、探検家で知られる松浦武四郎記念館など、古い時代の史跡や名所も多くあります。 文化レベルも高く、歴史や 絵画 に造詣の深い方々も多くお住まいで、さすが三重県松阪市と思わせるような、骨董品や美術品を拝見させて頂いたことがあります。 面白い骨董品の取引例では、曽我蕭白の掛軸や屏風や土佐派の美人画を拝見させて頂きました。小さな作品ですが、水墨画や山水画が描かれた色紙や掛軸もお譲り頂きました。 また、気候も温暖で、伊勢茶の産地です。 深蒸煎茶で有名で、全国シェアも高く、季節には美しいお茶畑が広がります。また、松阪市と言えば、松坂牛で、言わずと知れた高級銘柄牛肉です。この地域ならではの、何代も続く、酪農やお茶の豪農のお宅も多く、名の通った料亭なども多い地域で、面白い美術品や茶道具をお持ちの方に出会える地域でもあります。 三重県らしい古美術品や茶道具も多くある地域で、骨董品の取引例では、万古焼の急須や湯吞みが多くあり、煎茶道具の如意や涼炉をお譲り頂きました。