熊本県には、有名な熊本城もあり、江戸時代の頃には細川藩の城下町でした。美術品愛好家で知られる16代護立が集めたコレクションなどもあります。近代日本画の菱田春草、横山大観、上村松園、堅山南風、安井曽太郎などの貴重な作品が含まれた有名なコレクションで、日本画の他にも、唐物などの美術工芸品、書などもあり、日本でも名品揃いの美術コレクションで知られています。このような土地柄、文化レベルも高く、優れた骨董品をお持ちの愛好家の方もお住まいです。芸術に造詣が深く、茶道や華道など、伝統文化を大切に守り育む気質にあふれており、素晴らしい古美術品や茶道具が残っています。熊本県は、茶の湯をされる方に好まれる茶道具の逸品や骨董品の珍品がよく出てくる地域です。九州らしく、大陸から渡って来た、古玩や伝世品 のお道具、唐物の茶碗や青磁の古陶器をお譲り頂いたことがあります。また、熊本県の伝統古美術工芸品には、細川家の庇護のもと育った肥後象嵌や肥後鐔などがあり、江戸時代に育まれた独自の文化の息遣いが感じられます。 彫金細工や象嵌細工が優れた金工品も多く眠っており、骨董品や美術品の取引例では、刀装具や甲冑の金工作品で素晴らしい逸品を拝見し、蒔絵の見事な印籠と一緒にお譲り頂きました。熊本県は、武家文化が色濃く残る地域で、能や薪能なども育まれました。史跡も多く、文化遺産や伝統文化も残ります。天草地域には潜伏キリシタンに関連した資産も遺され、九州ならではの珍しい古道具や民芸品などをお持ちのお宅も多くあり、売却依頼のご相談が楽しみな地域です。