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売却済
写真7枚掲載、ご覧下さい。
2022年5月21日

横浜に住んでおられるお客様より、「母が大切にしていた茶道具が箪笥に少し残っており、私は品物の事はよく分からないので写真を送るので見て頂けませんか」と、買取依頼のお電話を頂きました。このお客様は茶道具は家元がある京都の老舗骨董店にお願いするのが一番だと話され、当店にお電話を頂きました。数点の品物の写真を送り頂きましたが、お求めやすい逸品なので先に紹介させて頂きます。このような品物がホームページでは紹介しておりませんが、店頭では沢山販売しております。

この棗は彫る技法が素晴らしく、丁寧に素地の木を彫りこみ綺麗な図柄を作り出しております。面白い作風に天然木の木味が素晴らしい逸品です。保存状態も良く、共箱で綺麗な作品です。棗は抹茶道具ですが、最近では日本の煎茶とよく似た中国茶でも茶入れとして使われており、抹茶道具も 煎茶道具 も関係なく、また家元の流派も関係なく使われることが多く有ります。この作品は、競り市やオークションで買い受けた作品ではありません。直接お客様より入荷した、業界ではうぶ荷と呼ばれる貴重な蔵出しの作品で、現状のまま販売しております。

本来抹茶道具の棗ですが、少し説明しておきます。棗は、抹茶を入れるのに用いる茶器で、茶の湯における代表的な 茶道具 です。名前は、植物のナツメの実に形が似ていることから茶器で棗と呼ばれるようになりました。鮮やかな青緑色の薄茶を入れる塗物の器を薄茶器と言い棗は一般的にこの薄茶器の総称です。