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売却済
写真4枚掲載、ご覧下さい。
2022年7月3日

近くには本格的な古美術骨董店が無く、どうしようかと思われていましたが、知り合いの友達に古美術やかたを紹介頂いたようで、インターネットで当店のホームページをご覧になり、ここなら大丈夫と思われたのか、売却依頼のお電話を頂きました。お電話で「北海道が自宅ですが、どのようにすれば引き取って頂けますか」とお電話を頂き、同じような逸品を販売しているホームページを参考にして、買取価格を説明させて頂き宅配でお譲り頂きました。

この作品は復刻版の作品で、本来の江戸時代に作られた作品ではありません。復刻版は、江戸時代でもあり、明治時代や昭和時代にも多くあります。いろいろな約束事があり、簡単に見分けられるものではありません。また、この作品は複数枚で、一つの物語を作っており、この一枚では半端なしなものとなります。黒ずみやしわも有り保存状態も悪く、この様な逸品はお引き取り価格も安価な価格です。

本来のこの浮世絵版画についての説明を少しします。この役者絵は、顔見世につきものであった『暫』を描いた、「古代今様色紙合」という役者絵のシリーズの一図です。鳥居派の役者絵を“古代”、歌川派の役者絵を“今様”とし、色紙枠のなかに新旧の役者絵を並べた作品で、鳥居家五代目当主の二代清満が鳥居派の魅力あふれる『暫』を描き、歌川派を率いた三代豊国が公家悪を、七世市川團十郎(当時 五世海老蔵)の似顔で、横向きで描いています。『暫』の祝祭性と、鳥居派と歌川派、それぞれの役者絵の魅力が伝わってくる作品です。