hakuin

売却済
2022年3月31日

このお客様は茶の湯を好まれ、また仏画や高僧の書画の愛好家で、兵庫県地方の地元の作品を好んで収集されていたようです。お亡くなりになり、子供さんから今回売却依頼を頂き、何も分からないと話されるので出張させて頂きました。やはり昔の時代に集められた水墨画の掛け軸や巻物には、面白い名品が多く残っております。古い時代の日本人は茶の湯や禅語が好きで多く残しており、紹介させて頂く白隠禅師の作品も、現在ではなかなか見られない逸品です。

白隠禅師の作品ですが、簡単な逸品で紙本に水墨で描いております。掛軸になっており、掛け軸の表具の写真はありませんが、昔の表具で作品とマッチした古い古裂が使われております。この作品の大きさは、約33センチ×約16センチの文珠大士の図です。若年の作品よりも、独自の境地を築いた晩年の名品が高価で、晩年の名品と言われる達磨図では、数百万円でお譲りさせて頂くこともあります。この作品は若年の作品だと思われ、買取価格も50万円までだと思われます。