石川県羽咋市には、創建二千年もの歴史を持つ気多大社があります。他にも由緒ある歴史の古い神社仏閣も多くあり、仏教美術や神道美術にも素晴らしいものが見られます。代々続く大きな檀家のお宅から、仏画や古仏、銅鏡、極彩色の巻物などをお譲り頂きました。武家文化や茶の湯の文化も育まれ、日本ならではの和の文化の骨董品や美術品、茶道具を拝見させて頂く機会も多くあります。今では貴重な煤竹で編まれた花籠や、見事な象嵌細工が施された鍔や縁頭などの古い時代の貴重な骨董品や美術品をお譲り頂いたことがあります。また、石川県羽咋市の邑知潟には、近年500羽を超える冬鳥の飛来します。かつてはトキの生息地として知られた羽咋市には、研究者の方や歴史や文化に造詣の深い方も多くお住まいです。土地の名士のお宅から、茶入れ、香合、茶托、煎茶盆など、何代にも渡り大切にされてきた手作りの煎茶道具や陶芸作品を中心にお譲り頂きました。石川県を代表する陶芸には九谷焼と珠洲焼がありますが、珠洲焼は、古墳時代から平安時代にかけて焼かれた須恵器の技法を受け継いでいる陶器です。中世の日本を代表する陶器のひとつで、 幽玄ともいえる灰黒色の落ち着いた美しさで、地元では愛好家も多く、石川県の古いお宅では拝見させて頂く機会も多くあります。古い商家のお宅などには、九谷焼や大聖寺焼などの数物の皿や茶道具、骨董品なども多く残っておりますので、あんなもの、こんなものと思わず整理や売却の際には、一度ご相談頂ければと思います。