元来墨筆で書いた文字を墨蹟といいます。
古美術の世界では主に禅家に於て地位のある人が書き与えた法語消息等を言います。
我国に於ては、中国の宋、元、明時代(栄西、大覚禅師、無学祖元、一山一寧等) 又 日本の鎌倉時代から室町時代(夢窓疎石、大燈国師、一休宗純等) の著名な僧呂の筆蹟や近世(江戸時代)における禅家の墨筆、例えば白隠、東嶺、仙崖、木庵、等)の事を墨蹟と言います。