江戸期やそれ以前の、時代の古い古美術骨董品の買取価格

古美術商は一生勉強の世界で、ブランド品や現在の大量生産の品物とは違い、同じ品物が二つとない奥深い難しい世界です。
いつの時代でも、高価に売却できる品物には、偽物はありました。
このように作られた時代から偽物があり、現在までの長い年月の間、人気があり高価に売買されている作品には後作りの品物や、偽物が数多くあるのがあたりまえです。
私も40年近くこの世界に居りますが、一生勉強の世界です。
鑑定や買取をする際、我々古美術骨董の世界には鑑定士の資格も試験もありません。
ただひたすら一生勉強して、お客様の信頼と信用を得ることです、十年、二十年の経験では、時代の古い作品の鑑定や査定は無理でしょう。
簡単に説明することは非常に難しいことですが、要点だけ分かりやすく説明させて頂きます。

①仏教美術(仏像やお経)

日本の仏教美術の歴史は古く、6世紀半ばに仏教伝来してからで、古美術品買取の中でも特別高価買取出来る品物が多くあります。
作家の品物は別として、我々古美術商では、仏教美術に関しては江戸時代や明治時代の作品では古いとは言えないのです。
当然、先に述べたように、現在まで長い年月がかかり、後作りや偽物が数多く作られてきました。
この世界でも、仏教美術は一番難しい大変な世界です。
昔は、日本の仏教美術の買取が多くありましたが、最近では中国や東南アジアの古い仏教美術の方が人気があり、高価買取出来るようです。

仏像1仏像2仏具

鎌倉時代や室町時代、また桃山時代に作られた後作りの作品も多くあります。
平安時代に比べると、後作りの作品の買取価格は安くなるのが一般的です。
仏教美術は特別高価買取できるため、後作りや偽物が多くあります。

②焼物・陶器

日本の作品にもいろいろありますが、民窯では、一般的に買取価格が一番高いとされているのが、古九谷の大皿です。
青手、祥瑞手、五彩手、などと分類されておりますが、その色合いが現在でも斬新で、大胆な美しさがあり、濃い黄、青、緑の魅力の色使いに現在でも人気があります。

また、六古窯の陶芸作品や古伊万里等が古美術骨董品買取で高価買取させて頂ける代表的な品物です。

古九谷1 伊賀花入初期伊万里

これらの民窯の作品とは逆に、鍋島焼に象徴されるような、官窯にも高価買取できる作品があります。
やはり、官窯は細密に丁寧に作られており、民窯と比べ非常に精巧な作品で、特別高価買取させて頂きます。
その中でも色付けされた色鍋島は、とても人気があり、高価買取対象です。
また、中国の古美術品買取の陶芸作品も官窯と民窯があり、官窯に人気があり、数百万円の特別高価買取価格でお譲り頂ける品物もあります。

鍋島皿 鍋島皿高台中国壺

特に陶芸作品の場合は、後作りや偽物が多くあります。

③茶道具類

昔に大陸から渡ってきた品物を唐物と言い、本来大陸では雑器として使われてきた茶碗類も、日本では良いものは国宝にまでなっております。
また、大陸でも重宝された天目茶碗や、その時代その時代の皇帝が作った官用の作品もあります。
これらの品々は、最近中国やアジアの国々で人気があります。
唐物や中国の古美術品をお持ちのお客様は、是非、ご連絡お待ちしております。
高価買取させて頂きます。
また、日本の六古窯で作られた優れた作品は、特別高価買取させて頂きます。
江戸期や明治前半の歴代お家元の書付けや、宗匠自作の作品類は、非常に貴重な品物で、高価に取引されています。
江戸期やそれ以前の時代の作品の鑑定や査定をするのは、非常に難しく、 古美術骨董品買取の中でも、長年従事した老舗のお店にお尋ねになるのが良いでしょう。

茶碗1 志野茶碗 茶入

④根付・印籠・金工細工などの工芸作品

お問い合わせ頂く際に、よく名前をあげて「幾らでしょう」と問い合わせがありますが、先にも説明させて頂きましたが、量産された品物では無く、一品一品手作りで、それぞれの価値が違い価格も大きく変動します。
まして高価な品物は、何度も言いますが、偽物や後づくりの作品が多く、鑑定・査定となると難しく、老舗の古美術商に依頼されるのが確かでしょう。
また、昔の作品は、各藩のお抱え職人がおり、それらの人々は使用人のため、銘を入れる習慣がなかった時代もあり、銘の無い作品が特別高価買取させて頂ける品物もあります。
買取依頼の際、銘で買取価格のお話される方が多くありますが、銘の有無ではなく、日本古来の職人技にみられるように、本来は細工の技術や作品の出来により、買取価格は大きく変動します。

根付1金工細工根付2

 

ここまで書けばお分かりのように、買取り価格は、100倍も違う作品もあります。
だからこそ、最高の場所で経験を積んだ、信頼のある古美術やかたにご相談頂ければと思います。

買取依頼は全国対応いたしております。