売却済
写真8枚掲載、ご覧下さい。
2022年8月9日
私は新潟県胎内市に住んでいますが、母が昔から集めていた骨董品や香炉を売却したいと思い、どこが良いのか分からず悩んでいましたが、ホームページで拝見し多くの骨董品を展示しておられるので、祇園骨董街の古美術やかたさんにお電話をしてお尋ねさせて頂きました。他店よりもかなり詳しく説明して頂き、買取価格を決定して頂いたので安心して手放すことができました。」(お客様の声の一部を紹介いたしました)と話され、今回は面白い古陶器の香炉を紹介します。
蒔絵が綺麗な香合です。共箱はありませんが合わせ箱に入っています。昔の職人技が素晴らしい逸品で、丁寧に作られた作品です。平蒔絵で丁寧に描かれており、長い年月を経てきた逸品ですが、保存状態の良い漆芸作品です。平蒔絵の中でも消し平蒔絵で作られております。消し平蒔絵は、漆を使って出来るかぎり薄く絵を描き、その上に消し金粉と呼ばれる金粉を粉筒または真綿に付けて蒔きます。漆の部分には全て金粉が付着し、蒔いた跡がはっきりと表れます。漆が乾いたら、摺り漆をし再度乾かします。この工程によって金粉がしっかり付着します。漆が乾いたところで、完成となります。
この作品のような漆芸品は保存状態が大切で、漆器の保存の仕方を説明させて頂きます。
漆器は非常に傷が付きやすいもので、タオル等の毛羽立ったものでの手入れは止めて下さい。漆器のお手入れ専用の物があると一番です。一般的な漆芸品は、耐水性はまあまあありますが、水につけるのは良くないと思われます。濡れ手ぬぐいで軽く拭く程度で十分です。お椀など食器類は水洗いできますが、一つ一つ洗った方が確実です。また、洗剤の使用は避け、乾燥の際は直射日光は避けてください。お使いの際にはあまり熱いものを急に入れると色焼けの原因となることがあります。お椀をしっかりと温めてから入れてください。