素晴らしい骨董品や茶道具をお持ちの方も多くいらっしゃる地域で、出張させて頂くのがとても楽しみです。 素晴らしい古美術品や茶道具も多くあり、表千家や裏千家の 宗匠の書付がある茶碗、一行書などをお譲り頂いたことがあります。骨董品の売却依頼で伺い、茶掛けの水墨画や極彩色の南画の査定もさせて頂きました。さすが大陸に近い九州で、唐物の中国陶磁器や玉器、七官青磁や景徳鎭窯の陶磁器をお譲り頂いたこともあります。福岡県は、古い時代から大宰府が置かれ、中国大陸や朝鮮半島との外交の中継地、玄関口、交流の窓口でした。福岡市博物館には、国宝の金印などが所蔵されており、古い時代から貿易基地として繁栄を続けた地域であることが分かります。珍しい海外の骨董品や美術品も多く持ち込まれ、コレクターや愛好家の手に渡り大切に残されてきました。江戸時代には、博多織、久留米絣、小倉織などの工芸品の生産が盛んになり、多くの文化や芸術も育まれました。何代も続く旧家や商家なども多く、煎茶道具も多く残されており、竹で編まれた茶箱や、茶杓、煎茶盆、青貝細工の棗や茶托を査定し、お譲り頂きました。