買取例の説明
写真が80枚あります。くわしくはこちら
神奈川県川崎市の旧家のお屋敷で、蔵を持っておられるお宅より、お電話を頂きました。間もなく取り壊しをする予定で、次世代に継承したい品物もあり、作品の評価や整理をお願いしたいと依頼がありました。先に作品の写真をお送り頂き、その後、詳しくお話をさせて頂きましたが、「一流の鑑定眼のあるお店で、千年も都が続いた祇園骨董街の店なら安心」と話され当店に骨董品の売却依頼を頂きました。写真を拝見いたしますと、素晴らしい日本の代表的な美術品である金工作品や、正阿弥勝義の作風の鍔などをお持ちでしたので、最低引き取り価格を決定し、いろいろと作品をお送り頂くことにしました。今回は、その中の素晴らしい銀製品を紹介させて頂きます。菊や桐の彫金細工や象嵌細工が素晴らしく、日本の 職人技 が施された貴重な作品です。明治時代から大正時代の金工細工を代表するような逸品で、高価にお譲り頂きました。在銘 ですが、作者についてはよく分かりません。さすが旧家で素晴らしい 名品 をお持ちでした。このような金工品のご相談をお待ちしております。
金工作品の中でも特に、明治時代から大正時代期に作られた銀や鉄の品物が人気です。明治に入り明治9年の帯刀禁止令がでると、今までの戦う道具が作れず、金工師の人々は途方に暮れました。そこで考え、悩み、合金技術の四分一、赤胴等々、また、打つ技法、嵌める技法、彫る技法等々、今まで伝承された技術の応用を考え金工品の香炉や花瓶を作り、ヨーロッパの万国博覧会や内国勧業博覧会や展覧会の出品して、日本の素晴らしい技術が世界より絶賛され現在の日本の金工作品は世界に人気があるのです。中でも象嵌細工や彫金細工が素晴らしい作品、また皇室からの下賜品の花瓶、香炉、 等も製作され現在では、著名な作家の作品には買取価格が百万も超える逸品もあります。また、昔の自在置物のように日本独自の繊細な職人技を生かした品物は世界に人気があります。