販売価格 600,000円
写真58枚掲載、ご覧下さい。
2022年6月14日
骨董品売却依頼でお電話を頂き、小さな品物なので大阪のお客様ですが、お店までお持ち頂きました。先代が印籠や根付のコレクターで、集められていた一部の逸品をお持ち頂きました。さすが昔のコレクターで、面白い品々があり、数点の作品を買取させて頂きました。昔のコレクターが集められた作品ならではで、貴重な名品を買取させて頂きました。
この印籠は最近ではなかなか見られない貴重な逸品なので、詳しく説明させて頂きます。紐が古く切れたので、写真1、2、3のように新しい紐に替えました。写真4以降は古い紐のままで撮っております。印籠 は昭和初期頃の作品で、材質は木製です。非常に 細密 に十六羅漢図が蒔絵で描かれており、現代の作家には見られない、迫力ある印籠で、「明峰」と銘が入っております。三浦明峰は、乾漆 蒔絵修理修復技術の第一人者として知られ、法隆寺宝物館や中尊寺金色堂、国立博物館収蔵の国宝・重文作品の修復などを手掛けた、著名な作家です。さすが昔の職人技と思わせる非常に細密な蒔絵で、この時代の古美術工芸品には、現代の優れた作家でも難しい蒔絵や細工が見られます。内部も非常に状態の良い品物ですが、高価な品物なので出来れば来店頂きご覧下さい。
緒締めは珊瑚で出来ております。根付は象牙で出来ており、丁寧に彫刻されております。採光の加減で白く光っておりますが、ヒビ割れ等無く、非常に保存状態の良い品物です。箱が付いております。4枚目以降の写真は以前の紐のままで写真を撮っています。