売却済
2022年5月29日
最近では珍しい名品を買取させて頂きました。共箱が付いており、神坂雪佳の逸品で絹本地に岩絵具を用いて描かれている貴重な掛け軸です。神坂雪佳は、明治時代から昭和時代に活躍した日本画家です。琳派の伝統を踏まえた装飾美を追求して雪佳独自の作風を確立し、「昭和の琳派画家」と評されました。晩年の大胆な構図やユニークでモダンな琳派風の作品は、海外の愛好家にも大変人気があり、琳派(りんぱ)では神坂雪佳は有名な画家です。
琳派の説明を少しさせて頂きます。琳派は桃山時代後期に興り近代まで活躍して、何代も伝承され工夫されてきた技法で、昭和初期頃まで伝承されてきました。琳派とは同じような傾向の技法を用いて制作されている作品を琳派と言います。それぞれの時代や作家の画風により独自の琳派を形成されていきました。元々は 本阿弥光悦と俵屋宗達が創始し、尾形光琳・乾山兄弟によって発展、酒井抱一・鈴木其一が江戸に定着させた技法の事を言います。