嗅ぎ煙草の入れもので、中国清代初期から使われていました。
イタリアから中国に伝わった嗅ぎ煙草は上流社会を中心に中国でも大流行をしました。
しかし、欧州と違い湿気の多い中国は、高級な嗅ぎ煙草を湿気らせないように、薬を入れるためのガラスの小瓶を代用品として使っていました。これが鼻煙壷の原型となり、携帯用容器から芸術性を競うものとして発展しました。
高価な美術品的価値から諸外国との外交に使われ、欧州の香水瓶に影響を与え、またアールデコ様式に影響を与えた要素の一つとなったのはあまりにも有名です。