販売価格 30,000円
写真16枚掲載、ご覧下さい。
2022年6月1日

時代の古い銀製品の盃で、昭和初期頃のものです。持ち手のデザインが面白いアンティークの逸品です。作家が作られた逸品で、丁寧に作られており、共箱も付いております。分厚い銀で作られており、重量感のある盃です。古い時代の美術工芸品の銀製品で、銀の変色が見られますが、簡単に綺麗になります。蔵出しで、直接お客様より入荷したうぶ荷なので、現状のまま販売しております。近年、銀瓶や純銀製品はアジア圏からの輸入品が多くみられますが、当店では、日本の古い品物のみを販売しております。採光の加減で白く光っておりますが、傷んでいる箇所は無く、保存状態の良い品物です。

このような金工作品は、武具や刀装具の歴史があるように、日本ならではの伝統技術が生かされておりますので、少しそのような伝統技術の説明をさせて頂きます。日本の金工品や刀装具、また甲冑で製作する際に必ず使われる製作技法が彫金細工です。その種類は、糸鋸や鏨で切り取った「透かし彫り」や、地金を彫り模様や図案・文字を入れる「毛彫り・片切彫」などの種類があります。また、地金の裏から大きく打ち出した後、表から細部を押さえていく「打ち出し」の技法もあります。本体の地金に意図する図案の溝を彫り、別の地金を嵌め込む技法が「象嵌」です。他には地金の表面に細かい目を入れ金箔や金糸を打ち込む「布目象嵌」などがあります。