売却済
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2022年6月17日

この作品は中国美術の作品だと思われますが、保存状態も良く、きれいな逸品です。時代的には、後作りで日本の時代では江戸時代に作られた逸品だと思われます。本来の昔の中国美術の作品なら非常に高価に買取させて頂ける名品です。この作品は後づくりと言っても、結構古い時代に作られた物で、中国のお客様には人気だと思われます。この作品は倶利で出来ていますが、倶利とは、漆を用いた工芸で何度も、何度も、漆塗を塗重ね、その後に彫る技法で削られ、出来た模様が「倶利(ぐり)」です。漆は東洋特産のものですので東洋古美術に優れた名品が残されています。漆工の歴史は古く、中国や朝鮮の古墳や、日本でも縄文時代の古墳副葬品のなかに漆器が発見されています。

漆芸作品なので、ついでに保存の仕方を詳しく説明させて頂きます。漆器は非常に傷が付きやすいもので、タオル等の毛羽立ったものでの手入れは止めて下さい。漆器のお手入れ専用の物があると一番です。一般的な漆芸品は、耐水性はまあまあありますが、水につけるのは良くないと思われます。濡れ手ぬぐいで軽く拭く程度で十分です。お椀など食器類は水洗いできますが、一つ一つ洗った方が確実です。また、洗剤の使用は避け、乾燥の際は直射日光は避けてください。お使いの際にはあまり熱いものを急に入れると色焼けの原因となることがあります。お椀をしっかりと温めてから入れてください。