売却済
写真8枚掲載、ご覧下さい。
2022年6月23日

この作品は茶道具の作家の逸品で、裏千家の宗匠の書付が付いています。非常に綺麗に作られた可愛い逸品で、 茶の湯では人気の作品だと思われます。志野焼について少し説明させて頂きます。志野焼は美濃焼の一種で、岐阜県で安土桃山時代に焼かれた白釉を使った焼物が元々の発祥です。志野焼には、赤志野や鼠志野などいくつかの種類があり、同じく美濃焼の一種である瀬戸黒とともに重要無形文化財に指定されている技法や、岐阜県の重要無形文化財に指定されている技法があります。製作方法は、可児市久々利から土岐市泉町久尻にかけて産出する、耐火温度が高く焼き締りが少ない五斗蒔粘土やもぐさ土という鉄分の少ないやや紫色やピンク色がかった白土を使った素地に、志野釉と呼ばれる長石を砕いて精製した白釉を厚めにかけて焼かれています。通常、釉肌には肌理の細かい貫入や柚肌、また小さな孔が多くあり、釉のかかりの少ない釉際や口縁には、緋色の火色と呼ばれる赤みのある景色が現れることもあります。