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売却済
写真6枚掲載、ご覧下さい。
2022年6月7日

お隣の奈良県のお客様ですが、お亡くなりになられた先代が当店のお客様で、このお客様は奈良県の地元では有名なコレクターでいろいろな品物をお持ちでした。このようなご事情で、子供さんより売却したいとの連絡を頂き、当店で販売した確かな逸品なので、直に見なくても写真をお送り頂ければ分かるので写真をお送り頂き、宅配買取で一部の茶道具を買取させて頂きました。

このような朱泥の急須は昔人気が無かったのですが、最近では中国茶の愛好家のアジアのお客様に人気があります。この逸品は小さな朱泥の急須で、漢詩が彫られています。仕覆も付いており、中国美術の逸品だと思われます。時代的には日本の時代では、明治時代から江戸時代に作られた逸品です。日本では常滑焼の山田常山が有名で、中国美術の逸品では孟臣 が有名ですが、なかなか本物がありません。このような漢詩だけ描かれた逸品で、昔の朱泥の急須の方が中国茶のお客様には人気があります。

煎茶道具の急須なので、急須の説明をさせて頂きます。場面に適した急須を選ぶだけでも、お茶の時間が快適で楽しくなります。急須の形を簡単に分けると、横手型・後手型・上手型・宝瓶の4つの形があります。急須の持ち手がどの位置にあるか、また無い場合によって分けられています。少人数でどんなお茶にも使える手軽さが特徴の横手型や、後手型の多めの湯を入れても持ちやすい形状、また上手型(土瓶型)は多人数にお茶を入れるため大型で、旅館や飲食店で使われています。そして宝瓶型は持ち手のない急須で、本体を直接持って注ぎます。急須は煎茶道具の中でも重要な道具で、昔から名品といわれるものがあります。中国の朱泥の急須では、万豊順記、三友居などの名品や恵孟臣、孟臣など著名な作家がおり、日本のものでは、青木木米、高橋道八、三浦竹泉等の作家が有名です。