売却済
写真5枚掲載、ご覧下さい。
2022年4月27日
先代の方が煎茶道具の愛好家で沢山の煎茶道具があり、査定して頂きたいと中国庭園で有名な湯梨浜町のお客様より買取依頼のお電話を頂きました。先代が煎茶道具のコレクターだったらしく、LINEで沢山の品物の写真をお送り頂き、詳しく一点一点、説明させて頂きました。当店ではホームページで500点以上の逸品を掲載しており、その販売価格を参考にして、買取価格を提示して、三割方の品物は納得してお譲り頂きました。その一部の尚美堂造の菓子鉢を紹介させて頂きます。
尚美堂造の菓子鉢です。尚美堂は明治33年、江藤栄吉郎が大阪の中心地に設立された会社です。金工作品には非常に定評があり、綺麗で丁寧な作りで知られた老舗の名店です。しっかり作られたケース箱に入れられており、作られた当時では貴重な逸品だと思われます。保存状態も良く、未使用品に近い品物です。
紹美栄祐は江戸末期から明治時代に活躍した、京都の 彫金 家です。江戸時代には、鍔、目貫、小柄などの刀装具は装飾性が高まっていったが、明治時代に入り、廃刀令によって日本刀の需要を失うと、栄祐らは装剣金工で培った彫金細工や象嵌細工の技術を駆使し、花瓶や香炉、装身具といった金工作品を製作する。その後、パリ万国博覧会などで金賞を受賞、世界を驚かせ高い評価を得る。多彩な金属を用いた高度な彫金技法で、宮内庁からの注文も多く受けるなど、金工界の第一人者となる。