最近買取した品物のご紹介
茶道具売却依頼で、茶杓や数点の抹茶道具をお譲り頂きました。
売却済
写真5枚掲載、ご覧下さい。
2022年6月6日
このような茶杓は、禅宗の寺院の高僧が作られたり、書かれたりした禅語や作品が人気があります。この茶杓のように建仁寺の竹田益州も抹茶道具のなかでは人気のある茶杓です。主に抹茶は家元制度があり、家元 が作られたり、書かれたりした作品は高価に取引されています。最近では煎茶道が人気があり、中国茶と同じ道具を使い、中国美術のなかに日本の煎茶道具も入っています。このようにお茶の文化は日本にとっては古美術工芸品に由来しています。建仁寺益州の茶杓です。共箱で保存状態も良く、未使用品に近い逸品です。共箱も綺麗で、銘は千代結で、「永久に変わることのない人と人の固い結び、絆」を意味します。茶の湯ではおめでたい言葉で、好んで使われると思われます。
竹田益州(たけだ えきじゅう、1896年-1989年)は、昭和を代表する臨済宗の禅僧。1896年、明治時代に大分県西国東郡上真玉村で生まれ、本名は土田進です。臨済宗建仁寺派管長(1954年-1989年)養子に出されたり、明治時代の事で、自分の失敗で火事になりお寺が焼けたり、いろいろ苦労もありましたが、沢山の寺で修行され、竹田黙雷の鉄鎚も受けられております。
骨董品売却依頼で、仏教美術の仏具をお譲り頂きました。
売却済
写真6枚掲載、ご覧下さい。
2022年6月5日
独鈷とは仏具で、密教で用いる法具で金剛杵(こんごうしょ)の一種です。魔を払い、身を守る密教を代表する法具刃が1本のものを独鈷杵(どっこしょ)と言い、祈りを捧げる人が念仏を唱えることで仏様と一体になることを願います。鉄製または銅製で、両端の形により呼び名が変わります。この独鈷は結構昔の逸品ですが、仏教美術は平安時代より昔からあり、江戸時代の作品では古いとは言えず、やはり仏具は平安時代頃の作品が高価買取対象でしょう。
この作品は仏教美術の作品ですが、日本の金工作品の代表である刀装具も同じ金工作品の歴史なので、刀装具を例にとり金工作品の説明を少しさせて頂きます。目貫は刀装具の中でも「三所物」として、人気のある大切な部品です。目貫は柄と刀身を固定するための鋲頭として目釘の上に付けられていました。その後日本刀の柄を装飾する金物のひとつとして重宝な金工作品と認められ、装飾品へと変わっていきました。柄の表裏にあり、動物や植物の桜、また鶴と亀などの縁起物や家紋を施された作品もありました。表と裏があり、一対で物語を表現したり、故事になぞらえたり、武士も粋なお洒落を楽しんでおりました。
骨董品売却依頼で、茶道具をお譲り頂きました。
売却済
写真6枚掲載、ご覧下さい。
2022年6月4日
陶芸品の茶道具は、全国に沢山ありますが、当店は関西にあり、やはり関西のお客様は関西の窯元がある陶芸作品をお持ちのお客様が多く、このお客様は膳所焼の陶芸品をお持ちでした。膳所焼の茶入で仕覆も付いており、保存状態の良い茶入れです。掛け分け釉の図柄で楽しい膳所焼の逸品です。膳所焼(御庭焼)は現在も焼かれている古陶器です。その歴史は御用窯として安土桃山時代から江戸時代に始められ、茶陶として名高く、遠州七窯の一つに数えられます。黒味を帯びた鉄釉が特色で、素朴でありながら繊細な意匠は遠州が掲げた「きれいさび」の精神が伝承されています。
骨董品売却依頼で、茶道具で昔に作られた貝合わせの香合をお譲り頂きました。
売却済
写真5枚掲載、ご覧下さい。
2022年6月3日
このような面白い香合は、貝合わせと言い、本物のハマグリで作られており、この逸品は使用されておらず、未使用品です。時代的には明治時代から昭和時代初期頃に作られた逸品です。このような昔の作品は貴重な作品ですが、高価には販売出来ず、お店の店頭でお求めやすい価格で販売しております。ホームページ上では販売しておりませんが紹介させて頂きます。店頭では二千円から一万円までの楽しいアンティークの品物を沢山販売しておりますので、是非ご来店くださいませ。
ついでに昔から伝わっている貝合わせの説明をさせて頂きます。平安時代末期から行われている貝殻を合わせる遊戯で、本物のハマグリの貝殻を左貝と右貝に分け、出貝に合う地貝を多く見つけ出した者を勝ちとする遊びです。貝覆いの貝は女性の掌中に握るのに適した大きさの、伊勢国二見産ハマグリを用いた。殻の内面には紙を貼り、源氏などの絵をかき、蒔絵や金箔などで極彩色に仕上げ、左右一対の殻には同じ絵が描かれていました。
骨董品売却依頼で、木彫りの花台や諸道具をお譲り頂きました。
売却済
写真5枚掲載、ご覧下さい。
2022年6月2日
木彫りの花台です。本来は天然木で作られる逸品ですが、木彫りで作られており、最近作られた品物で、物産店やお土産店で販売されている品物です。本来の天然木の作品なら、非常に高価にお引き取り出来る逸品で、中国美術では貴重な作品です。自宅で飾られたり、簡単に使われるのに紹介しております。この作品はお店で販売しているお求めやすい品物で、ホームページ上では販売しておりませんが紹介させて頂きます。店頭では二千円から一万円までの楽しいアンティークの品物を沢山販売しておりますので、是非ご来店くださいませ。本来、このような根木の花台は、天然の素材そのままを使い作られているのが本来の姿です。このような本来の名品は、中国美術では天然の素材を大切にされる習慣があり、本来の逸品は非常に高価に取引されております。
丁寧に作られた純銀製品の金工作品を数点お譲り頂きました。
販売価格 30,000円
写真16枚掲載、ご覧下さい。
2022年6月1日
時代の古い銀製品の盃で、昭和初期頃のものです。持ち手のデザインが面白いアンティークの逸品です。作家が作られた逸品で、丁寧に作られており、共箱も付いております。分厚い銀で作られており、重量感のある盃です。古い時代の美術工芸品の銀製品で、銀の変色が見られますが、簡単に綺麗になります。蔵出しで、直接お客様より入荷したうぶ荷なので、現状のまま販売しております。近年、銀瓶や純銀製品はアジア圏からの輸入品が多くみられますが、当店では、日本の古い品物のみを販売しております。採光の加減で白く光っておりますが、傷んでいる箇所は無く、保存状態の良い品物です。
このような金工作品は、武具や刀装具の歴史があるように、日本ならではの伝統技術が生かされておりますので、少しそのような伝統技術の説明をさせて頂きます。日本の金工品や刀装具、また甲冑で製作する際に必ず使われる製作技法が彫金細工です。その種類は、糸鋸や鏨で切り取った「透かし彫り」や、地金を彫り模様や図案・文字を入れる「毛彫り・片切彫」などの種類があります。また、地金の裏から大きく打ち出した後、表から細部を押さえていく「打ち出し」の技法もあります。本体の地金に意図する図案の溝を彫り、別の地金を嵌め込む技法が「象嵌」です。他には地金の表面に細かい目を入れ金箔や金糸を打ち込む「布目象嵌」などがあります。
茶道具とアンティークの骨董品をお譲り頂きました。
売却済
写真5枚掲載、ご覧下さい。
2022年5月31日
この作品は韓国人間国宝の李殷九が作られた蓋置です。十年程前までは人気がありましたが、最近では手頃な逸品です。蓋置は茶道具ですが、煎茶道具にも抹茶道具にも使われています。最近ではアジアのお客様に中国茶のお道具としても使われているようです。共箱で保存状態も良く、綺麗な逸品です。このお客様からはいろいろな茶道具や骨董品を拝見させて頂き買取しました。お求め頂けやすい品物なので先に紹介させて頂きます。
この作品はお店で販売しているお求めやすい品物で、ホームページ上では販売しておりませんが紹介させて頂きます。買取させて頂いた中で、店頭では二千円から一万円まで販売できる楽しいアンティークの品物を沢山販売しておりますので、是非ご来店くださいませ。
遠くのお客様ですが老舗骨董店に是非お願いしたいと、骨董品売却依頼を頂きました。
売却済
写真9枚掲載、ご覧下さい。
2022年5月30日
この品物は中国美術の作品で、一対あります。石で出来ていますが、時代的には近年に作られた逸品です。本来の時代では、日本の時代で説明しますと江戸時代からそれ以前に作られた逸品です。後づくりの作品ですが、人気がありアジアのお客様にお買い求め頂いております。本来の古い逸品なら、非常に高価に買取させて頂ける品物です。このような一対ある置物は、不老不死の象徴のような作品も多くあります。
中国美術は、規格が統一されて、カタログで販売できるようなブランド品ではありません。当然、昔から贋物が多くあり、真贋を問うのは非常に難しいことで、一点物の中国美術には多くの偽物があります。高価な作品は数百万から一千万円を超える品物もあり、確かな鑑定眼が求められます。このような事をご存じのお客様もおられ、一点数百万円の中国美術を販売できる信用と鑑定眼がある京都祇園の老舗骨董店だからご依頼頂く事が多くあります。
骨董品売却依頼で、貴重な神坂雪佳の掛け軸をお譲り頂きました。
売却済
2022年5月29日
最近では珍しい名品を買取させて頂きました。共箱が付いており、神坂雪佳の逸品で絹本地に岩絵具を用いて描かれている貴重な掛け軸です。神坂雪佳は、明治時代から昭和時代に活躍した日本画家です。琳派の伝統を踏まえた装飾美を追求して雪佳独自の作風を確立し、「昭和の琳派画家」と評されました。晩年の大胆な構図やユニークでモダンな琳派風の作品は、海外の愛好家にも大変人気があり、琳派(りんぱ)では神坂雪佳は有名な画家です。
琳派の説明を少しさせて頂きます。琳派は桃山時代後期に興り近代まで活躍して、何代も伝承され工夫されてきた技法で、昭和初期頃まで伝承されてきました。琳派とは同じような傾向の技法を用いて制作されている作品を琳派と言います。それぞれの時代や作家の画風により独自の琳派を形成されていきました。元々は 本阿弥光悦と俵屋宗達が創始し、尾形光琳・乾山兄弟によって発展、酒井抱一・鈴木其一が江戸に定着させた技法の事を言います。
茶道具売却依頼で、永楽善五郎の逸品を数点買取させて頂きました。
売却済
写真6枚掲載、ご覧下さい。
2022年5月28日
永楽善五郎は日本では著名な作家で、多くの作品は骨董品としてお持ちのお客様もおられます。永楽善五郎の亀の香合ですが、茶道具で煎茶道具にも抹茶道具にも使われています。最近ではアジアのお客様に中国茶のお道具としても使われているようです。共箱はありませんが保存状態の良い逸品で完品です。
永楽善五郎は千家十職で、何代も続いた陶芸家の家元で現在でも茶道具を主として制作されております。この作品は共箱ではありませんが、共箱が大切なので作家の作品の共箱は大切に保存して下さい。河濱支流の印が押されており、永楽善五郎の作品です。永楽善五郎(永楽家・十一代保全)が江戸時代末期にに偕楽園焼を指導したとき紀州徳川家十代治宝公よりこの金印を頂戴しました。吸江斎宗左が紀州徳川家に召され樂旦入とともに指導した窯です。「舜河濱に陶す」という故事に因んでおり、その流れを汲むという意味から支流と名付けられました。この印は明治時代から昭和時代にかけて活躍した永楽家の保全・和全・妙全が使っていました。